火山由来の粘土質系の土壌で栽培された品種から造られている、辛口の白ワインである。そのブドウは通常の収穫より遅く、成熟度が最大限に達した10月上旬に収穫されるため、このフィアーノはトロピカルなトーンを発揮している。マンダリンの皮の柑橘香と乾燥したタイムや熱を帯びた小石の温暖なニュアンスが芳しく立つ。イルピニア原産のワインから期待できるように、豊富な塩気のある風味が特徴的である。それでいても、心地良い広がりの酸味は、アタックの完熟ブドウのほのかな甘みに続き、整った印象を与える。このワインは、チーズ系の前菜や魚ベースの料理とマッチする。
(Robert Parker +90pt.)