2000年にマウロ氏は大きな一歩を踏み出し、「有機農業」の認証を取得し、この生産哲学を選択したランゲ地方における最初の企業の1社になった。1995年から2000年までの5年間で、マウロ氏はブドウ畑に有害な処理を完全に排除し、父親が築き上げたものにさらなる価値を与えることができた。
現在、カンパーロ社は8ヘクタールのブドウ畑を所有し、非常に小さな家業だが、環境への影響を最小限に抑えるための新しい技術を見つけるために、毎年努力している。
カンパーロ社の自然農法に関しては、病気と寄生虫を予防するために科学的な農薬を使わず、銅と天然の有機物を使用している。また、有機物の成長を促進するために、緑肥の種まきを行っている。 このような植物は、土壌の栄養として働き、病気や寄生虫をブドウ木の代わりに自分自身に引き付ける役割を担っている。
醸造方法に関しても、天然酵母を使用し、特に時間の長い発酵を行なっている。しかし、発酵はステンレスタンクにて温度管理された状態で行われるため 、カンパーロ社のワインは「ナチュラル」と言われても、濁りはなく、異臭もなく、クリーンな味わいで、非常に高い品質を持っている。